【今週の初登場】 エナジークオリティー/震災の経験が原動力

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大友晴喜社長

大友晴喜社長

 太陽光発電や蓄電池の訪問販売、フランチャイズ(FC)事業を展開するエナジークオリティー(本社埼玉県、大友晴喜社長)は17年12月に創業し、現在4期目を迎えている。21年3月には、大友晴喜専務取締役が代表取締役に昇格した。
 大友社長は、11年3月の東日本大震災で被災した。被害の状況について、「大地震によって津波の高さが8メートルを超えていた」(大友社長)と当時を振り返る。津波だけでなく、地震で停電が相次ぎ、生活に必要なインフラは壊滅状態だったという。そうした中、太陽光発電と蓄電池が付いていた場所に出会い、「電気のありがたさを痛感した」(同)と話す。震災の経験が原動力となり、電力事業を加速させている。
 同社の20年5月期における売上高は2億円。21年5月期は、さらに大きく伸長する見通しだ。20年9月から新たな事業として、太陽光発電や蓄電池のFC事業を開始したことが増収に寄与している。開始から2カ月足らずで200件超の問い合わせがあったという。47都道府県に1社ずつのFC店を配置する計画だ。すでに、16社との契約が決まり、各社は販促を実施している。営業トークは、電力削減が軸。FC展開は、初期投資や商材の事前購入が不要な点が大きなメリットだとしている。「代理店契約とは違い、FC展開なので入りやすい。研修も用意している」(同)と自信を示している。
 4月からは、太陽光発電や蓄電池のテレアポ訪販、営業代行業を展開するアローズコーポレーション(本社大阪府)とFC契約を結ぶ予定だ。FC名を「創蓄本舗 プロデュース バイ アローズコーポレーション」とし、両社の強みを生かして販促を強化していく予定だ。


〈プロフィール〉
大友晴喜(おおとも・はるき)氏
 1993年5月16日生まれ。宮城県名取市出身。12年にアイリスオーヤマへ入社し、15年に退社。その後訪販会社へ入社し、営業を経験。18年にエナジークオリティーに転職。支店長と専務取締役を経て、21年3月に代表取締役に就任。

宮城・名取市には東日本大震災慰霊碑が建立。慰霊碑の高さは8.4メートルで、津波と同じ高さで建てられている

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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