【ヒットの秘密】 北海道グルメの詰め合わせ〈北海道ふっこう「復」袋(福袋)〉/コロナ救済の思いを広めた”人徳”

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北海道グルメの詰め合わせた「復袋」

北海道グルメの詰め合わせた「復袋」

 新千歳空港で土産品店「スカイショップ小笠原」を運営する山ト小笠原商店(本社北海道、小笠原航社長)が、「楽天市場」などで販売している「北海道ふっこう『復』袋(福袋)」(復袋)に注文が殺到している。
 「復袋」は、新型コロナウイルスの影響で中止となった「北海道物産展」に出品する予定だった北海道グルメの詰め合わせだ。冷凍品と冷蔵品に分け、価格帯も5000~10万円までバラエティーに富んでいる。中身は店舗任せとしている。
 「楽天市場」のデイリーランキング(3月31日集計)では、「その他」ジャンルのトップ20のうち、「復袋」シリーズが13商品ランクインしている。1~6位は「復袋」シリーズが占めた。
 「北海道グルメ」というブランドはあるものの、中身が分からないグルメ商品の詰め合わせにこれほど注文が集まった背景には、小笠原社長の人徳もある。
 小笠原社長は「楽天市場」の中でも著名な経営者であり、有力店とのつながりも強い。今回の「復袋」は、「北海道物産展」の中止で頭を抱えている事業者の救済のために小笠原社長が一肌脱いだ取り組みであり、その男気に感銘した有力店の経営者たちがSNSなどで拡散した。
 実際の「福袋」同様にお得感のある詰め合わせであり、販売価格に送料込みとしている点も、支援したいという購入者にとって手が出しやすかった。購入者がさらにこの商品を拡散し、口コミが広まったことで注文件数も増えたようだ。
 新型コロナウイルスの被害に対応するだけでなく、買いやすい商品設計、豊富な人脈による口コミの伝播が「復袋」のヒットにつながった。

デイリーランキング(その他)の上位を独占

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