【ダイレクトイシイ 萩原俊彦代表取締役社長】 <今年6月、社長に就任> /総務部・老人ホームなど法人注力で成長へ(2024年8月22日号)

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 石井食品のグループ会社でEC事業を展開するダイレクトイシイ(本社千葉県)は今年6月、JIMOSやティーライフで要職を務めた経験を持つ萩原俊彦氏が代表取締役社長に就任したと発表した。萩原新社長は今後の展開について、「BtoCとしてのECだけではなく、BtoBにも注力し、さらなる成長を目指していく」と意気込む。萩原新社長に就任の背景や今後の成長戦略などについて聞いた。

 ─社長就任の経緯について伺いたい。
 元々、私はティーライフで勤務していたが、その後、個人的に地域活性化を図る事業を展開していた。その事業で鹿児島の黒酢メーカーを支援していた折に、黒酢メーカーと石井食品がコラボレーションして商品を開発していて、そのとき、石井食品の石井智康社長と出会ったことがきっかけだった。
 その後石井社長から「今後、ダイレクトイシイが運営するECサイト『イシイのオンラインストア』を強化したいと考えている」と言われ、私も過去、通販・ECに携わってきたこともあり、今回、社長就任を引き受けることにした。


約4年前からEC強化

 ─ダイレクトイシイのEC事業の内容についても伺いたい。現在の状況はどうなのか。
 石井食品はもう10年以上前から、通信販売事業を運営している。元々はカタログを送付して電話で注文を受ける形態が主流だった。だが、それだけではいけないということになり、約4年前からECプラットフォーム「ecbeing」を導入し、ECを強化することにした。
 ─約4年間の新規顧客獲得方法と既存顧客定着の方法は。
 新規顧客の獲得方法はさまざまある。売り場を自社サイトのみならず「楽天市場」「アマゾン」「ヤフーショッピング」に拡大したことで、新規顧客獲得につながった。
 近年では、非常食としても活躍する常温で食べることのできる「常温保存ミートボール」なども販売している。災害は起こらない方がいいが、「非常食」のSEOを強化し、非常食需要を取り込んでいる。災害時に役立つコンテンツを作り、ネットで検索する人からのサイト流入を図っている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月22日号で)

非常食としても活躍する常温保存のミートボール

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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