楽天市場
ショップ・オブ・ザ・イヤー2019
総合賞
アルペン楽天市場店
総合3位
部署 | EC事業部 |
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役職名 | 部長 |
担当者 | 武藤恵一 氏 |
店舗限定品を導入して欠品防止
アルペン楽天市場店は19年楽天ショップ・オブ・ザイヤーで総合3位を獲得した。店舗限定の商品をECに導入したことで、欠品などの問題を解決したことが、売り上げ伸長につながった。
18年は、在庫面における問題が競合他社より明らかに目立っていた。顧客が商品を購入したいときにチャンスロスを起こしていた。
19年の春から夏にかけて、EC事業部が商品部など他部署との連携を開始。18年に開設した体験型の店舗限定の珍しい商品をECに順次取り入れ、チャンスロスをなくした。商品構成とラインアップでの問題を改善するなど、全社一丸となって取り組んだ結果、商品点数は昨年より5~10%ほど拡充した。
18年4月に物流倉庫を千葉県印西市に移転した。移転により、配送リードタイムを短縮することだけでなく、在庫もより多く確保できるようになった。これまでは自社の倉庫を利用していたが、外注することでコストの削減にも成功している。
また、楽天市場と体験型の店舗を活用した「オンライン・ツー・オフライン」も受賞に至った理由の一つとなった。楽天市場で商品を見て店舗に来店する人が増えただけでなく、相対的にECの利用者が増えていると考えている。
楽天が送料無料ラインを3980円に統一することに対しては、楽天の方針やルールに従う。特別な対策を実施する予定はないが、利益率がある程度下がるのは覚悟している。
スポーツ用品を扱っているEC業界の価格競争は激しさを増している。スポーツウエアの人気ブランド「ティゴラ」を中心に利益率の高いPB商品のラインアップを充実させるほか、アウトレットとして放出される前に商品を販売するような体制を構築し、利益をコントロールしていく考えだ。単価が高い商品も多数取り扱っているので、具体的な影響がどの程度出てくるのかは未知数でもある。