【ニュースの深層】□□171 <EMV3―DS カード会社が承認率引き下げか> 別の決済へ誘導で回避も可能(2025年3月20日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 25年3月末までに、原則すべてのECサイトが導入することを求められている「EMV3―DS(3Dセキュア2・0)」に関して、一部のカード会社が、「EMV3―DS」を通して「低リスク」と判断された注文のオーソリ率(クレジットカードの承認率)を引き下げる運用をしている可能性があることが分かった。複数の決済関連ツールのベンダーが明らかにした。「EMV3―DS」を導入したECサイトで、クレジットカードの注文の審査が通らず、サイトから離脱する消費者が増える可能性がある。専門家は、「カードの承認NGを示す画面で、別の決済へ誘導する導線を設置することが有効だ」と話している。

■加盟店には三重苦

 「EMV3―DS」を導入した、あるEC加盟店によると、「EMV3―DS」で「低リスク」と判定されて本人認証をパスした注文について、カード会社のオーソリ率が、「中リスク」と判定されて本人認証を行った注文のオーソリ率よりも、かなり低いことが分かったという。

(続きは、「日本流通産業新聞 3月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ニュースの深層 連載記事
List

Page Topへ