【人】 〈メルカリ 小泉文明取締役社長兼COO〉/愛着ある鹿島を活性化

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 「中学校一年生のときにこれまで何もなかった地域に大きなスタジアムができ、サッカーチームができた。カシマサッカースタジアムのオープン試合も観戦し、初めて現地でジーコのプレーを見てファンになりました。鹿島の地域には愛着を持っています」。CtoCフリマアプリ「メルカリ」事業を手掛けるメルカリの小泉文明取締役社長兼COOは、自身の少年時代を懐古した。
 メルカリは7月30日、鹿島アントラーズ・エフ・シー(鹿島アントラーズ、本社茨城県、庄野洋社長)の子会社化に向けた株式譲渡契約を締結した。鹿島アントラーズの親会社である日本製鉄が保有する発行済み株式72.5%のうち61.6%を取得した。ビジネス機会の新たな創出などが狙い。
 メルカリは17年4月、鹿島アントラーズオフィシャルスポンサー契約を締結。スポンサー冠試合「mercari day」を開催するなどして、鹿島地域を盛り上げてきた。選手になった気分を疑似体験できるVR(仮想現実)動画の提供や、鹿島アントラーズ選手OBのサイン入りグッズのメルカリ出品などのイベントを実施してきた。
 「個人的な話になるんですけど、父親が鹿島の隣町の麻生(現行方市)出身で、子どものころからずっと鹿島地域を知っていました。

(続きは、「日本流通産業新聞」8月22日号で)

〈プロフィール〉
小泉文明(こいずみ・ふみあき)氏
 03年大和証券SMBC(現・大和証券)入社。07年ミクシィ入社、取締役CFOを務める。13年12月メルカリに入社。14年同社取締役に就任。17年4月からメルカリ取締役社長兼COO。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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