【人】 〈スナックミー 服部慎太郎CEO〉/おやつに新たな付加価値

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 スナックミー(本社東京都、服部慎太郎CEO)は、15年9月に設立したお菓子の定期便を手掛けるスタートアップ企業だ。顧客の好みに応じた8種類のお菓子が入ったボックスを定期便で届ける。自社でシステムやアルゴリズムを開発しており、顧客データを運営に活用しているのが特徴。100種類以上あるお菓子の中から顧客が最も求めているお菓子をスナックミーが選択する。目指しているのは、単なる「『お菓子』メーカー」ではなく、「『お菓子のサービス』を提供するメーカー」だ。
 提供しているサービス「snaq.me(スナックミー)」では、ウェブ上でおやつに関する質問に答えてもらい、好みを把握する。その後、ユーザー個人のマイページを作成し、届いたお菓子について評価してもらう。評価データは今後のお菓子の選定や商品開発に生かす。
 「個人的におやつを食べる習慣があったのですが、子どもが生まれたタイミングで含まれる成分をよく見るようになりました。子どもにねだられても、快くあげるのが難しいお菓子が世の中の大半だと思います」(服部CEO)。
 提供するお菓子は無添加で健康に配慮したもの。お菓子の製造はOEMメーカーに依頼しており、全国50社ほどと提携している。
 商品の開発スピードが速く、入れ替わりも早い点が特徴。これまで開発してきた商品数は累計1000種類以上で、毎月10~20%の商品を入れ替えている。顧客データに基づいて、お菓子の評価が低いものは扱わず、良いものを残している。
 現在、利用者は順調に増えており毎月約10%ずつ伸びているという。ユーザーの比率としては女性が95%で、25~34歳の年齢層が多い。
 「将来的にはメーカーという立ち位置になりたいです。『お菓子』を販売するメーカーというより、おやつのサービス化を通して、新しい価値を創造するメーカーを目指しています。おやつを食べる時間の価値を上げたいです。既存のメーカーもあるが、ネット発で新しい市場を作り出していくことを目標にしています」(同)。


〈プロフィール〉
はっとり・しんたろう氏
 1981年生まれ。04年慶応義塾大学卒業後、06年、慶応義塾大学大学院修了。08年、BostonConsultingGroup入社。13年、ディー・エヌ・エー入社。15年、スナックミーを設立、CEOを務める。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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