【人】　〈ジュピターショップチャンネル　新森健之代表取締役社長〉／商品、番組で原点回帰を徹底

　住友商事執行役員広報部長から４月１日付で、ジュピターショップチャンネルの代表取締役社長に就任した。名古屋出身だが中学卒業後、横浜に転居。高校、大学は慶応で学んだ。
　住友商事入社後は１３年間、アジア、中東、ヨーロッパの建設機械を担当した。イラクのバグダッド駐在のときは、湾岸戦争の影響で、４カ月ほど人質的な立場として市内に留め置かれた経験もある。
　建機の後に担当したのが人事部だ。人事部で１５年間過ごし、０６年４月から１０年３月までの４年間は人事部長を務めた。人事部に所属してきた影響なのかは不明だが、「自分のキャリアに対して希望を持たない」ことを信条としている。
　住友商事に入社後、会社に自分の希望を申し出たことはない。それは会社に勤める社員として当たり前だと考えているからだ。ただ、人事部からライフスタイル・リテイル事業本部に異動したときはうれしかった。
　「この会社は僕の希望を、どこからか盗み見ていたのかと思った。会社も粋なことをすると感じた」。この異動がショップチャンネルと出会うきっかけとなった。
　同本部副本部長に１０年４月、就任すると同時にショップチャンネルの社外取締役に就任、４年間務めた。株主の立場からショップチャンネルの取締役会に出席していたので、ショップチャンネルの内情はある程度把握していた。

（続きは、「日本流通産業経済新聞」５月３０日号で）

〈プロフィール〉
新森　健之（しんもり・けんじ）氏
　１９８２年３月、慶應義塾大学法学部卒後、住友商事入社。０６年４月人事部長、１０年４月理事ライフスタイル・リテイル事業本部副本部長、１１年４月理事ライフスタイル・リテイル事業本部長、１４年４月理事広報部長、１６年４月理事広報部長　環境・ＣＳＲ部長、１７年１月理事広報部長、１８年４月執行役員広報部長、１９年４月執行役員　ジュピターショップチャンネル代表取締役社長。１９５９年６月、愛知県出身。５９歳。