【人】 〈ハルメクホールディングス 宮澤孝夫代表取締役社長〉/シナジー創出、成長力高める

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 出版・通販事業を手掛ける、いきいき(現ハルメク)の社長就任から9年目の今年、大幅な組織変更を実施した。4月2日付で持ち株会社のハルメクホールディングス(HD)を設立。HDの下にハルメクと全国通販をぶら下げた。さらに、新設のハルメク・エイジマーケティングとハルメク・ビジネスソリューションズも傘下に加えた。
 「組織変更の狙いは二つ。一つはさまざまな意味でシナジーを創出していく。さらに、新しい事業を生んで成長力を高めていくのが二つ目の理由」と説明する。
 宮澤氏はハルメクHDとハルメクの代表取締役社長を兼務。さらに全国通販の代表取締役会長も務める。
 宮澤氏の名が通販業界に知れ渡ったのは、96年にテレマーケティングジャパン(現TMJ)の取締役に就任してからだろう。03年には同社の代表取締役CEOに就く。
 そして09年、投資会社のJ—STAR(ジェイスター)から、いきいきの再生役として代表取締役社長を託された。
 「戦略コンサルティング会社出身で、ファンドとはコネクションがあった。いきいきの社長就任はJ—STARとの縁で声をかけていただいた。テレマーケティングジャパンに12年間いて、コールセンターについては熟知していたが、一生コールセンターで生きていこうとは思わなかった」
 いきいきの前身であるユーリーグは89年に設立。当時発行していた情報誌「いきいき」は最盛期約40万部を発行していた。しかし09年3月、ユーリーグは東京地裁に民事再生法を申請した。
 現在発行している情報誌「ハルメク」は、"50代からの女性誌ナンバーワン"と銘打っている。実売部数は16万部。購読者と過去の読者には通販カタログを送付しており、カタログの発行部数は「購読者の約2倍」と言う。
 会社としてのハルメクは、「50代からの女性がよりよく生きることを応援する」を掲げている。シニアに寄り添うのが特徴で、新体制でもその強みを存分に生かす。「HDの下にハルメクと全国通販があるが、その下にシニア向けのビジネス群をそろえたい」考えだ。


〈プロフィール〉
宮澤 孝夫(みやざわ・たかお)氏
 東京大学大学院工学系研究科修了後、野村総合研究所へ入所。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校経営大学院でMBA取得後、ボストンコンサルティンググループに入社。1996年、テレマーケティングジャパン(現TMJ)に入社、2003年代表取締役CEOに就任。2009年、J—STARから、いきいき(現ハルメク)の再生を委任され代表取締役社長に就任。2014年には全国通販代表取締役会長も兼務。2018年4月、ハルメクホールディングスの代表取締役に就任。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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