【人】〈オイシックス・ラ・大地 奥谷孝司 執行役員統合マーケティング部部長 チーフオムニチャネルオフィサー〉/マーケターも大谷翔平目指せ

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 オイシックス・ラ・大地の執行役員統合マーケティング部部長を務める奥谷孝司氏は、社外での活躍の場を広げている。6月に一般社団法人日本リテンション・マーケティング協会(JRMA、事務局東京都)の代表理事に就任し、7月には国際的な広告賞である「2018 DMA国際エコー賞」の審査員を務める。
 学術的にマーケティングを研究し、世界での発信力を高める奥谷氏は、「マーケターも大谷翔平君のように既成概念にとらわれず、世界を目指すべき」と話す。
 海外は”学ぶ場”と考えている日本のマーケターは多い。ただ、それでは日本のマーケティング技術が世界から認められることはなく、進化スピードに限界がきてしまうと奥谷氏は見ている。
 「米国ではアマゾン、中国ではアリババ、テンセントなどオンラインでの顧客とのつながりを生かして新しい店舗体験を作り出している。日本は非常に遅れていることに危機感を持っている。海外のデジタル企業が日本に攻めてくる可能性もある」(奥谷氏)と言う。
 奥谷氏はマーケターが世界でインプット(学ぶ)するだけでなく、アウトプット(発信)することで、日本のマーケティングがさらに発展すると考えている。そのためには、マーケターが積極的に海外で講演したり、世界でも評価される論文を書くことが必要だという。
 「自分もそうだがマーケターには英語で論文を書いてもらいたい。世界に発信するには論文が有効だ。書籍では欧米で評価されにくい」(同)と話す。
 JRMAの代表理事に就任した背景には、「リテンション」をより深く研究したいという考えがあった。
 「JRMAはアカデミックをサポートしており、リテンションという難しい課題に果敢にアプローチしている。リテンションは私自身も真摯(しんし)に取り組みたいテーマ。私が代表理事に就くことで、JRMAに参加するマーケターが増え、アカデミックとの交流が活性化すると面白い」(同)と言う。
 日本のマーケター教育やマーケティング研究が活性化することで、日本ならではの”強み”を再発見できる可能性がある。日本の強みを見いだすため、奥谷氏は自ら積極的に動いているのだ。


〈プロフィール〉
奥谷孝司(おくたに・たかし)
 97年、良品計画に入社。10年、WEB事業部長に就任。15年10月、オイシックスに入社。16年10月から執行役員統合マーケティング部部長チーフオムニチャネルオフィサーを務める。15年4月、日本マーケティング学会常務理事就任、17年に理事に就任。18年6月、JRMAの代表理事に就任した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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