【シニアライフクリエイト 代表取締役 高橋洋 氏】限界集落にも出店、業績順調

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 ファミリーマートの子会社で、「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」をフランチャイズチェーン(FC)展開するシニアライフクリエイト(本社東京都、高橋洋社長)が順調に業績を伸ばしている。離島や山間部などの限界集落への出店も積極的に行い、高齢者に対するサービス向上に努めている。高橋社長に今後の事業展開について聞いた。

 ーーー17年3月期も増収だった。業績が好調な理由を聞きたい。

 従来から継続して、ケアマネージャーに対する商品説明会や勉強会を開催することで、ユーザーの獲得を進めてきた。配送の空白地域を減らすため、加盟店を増やす取り組みにも注力してきた。
 FC支援では、遠い地域まで配送する際に、人件費やガソリン代などを半年間にわたって負担する仕組みを導入しているほか、空白地域をなくすことで顧客獲得が進んだ。
 ここ数年間で、配送空白エリアが改善し、山間部や離島といった高齢者のニーズが高いと思われる地域にも積極的に出店を重ねてきたことも後押ししている。

 ーーー人口密度の低いエリアへの進出は事業としてリスクが高いのではないか。

 当社には、在宅配食業者としての使命感がある。こうした当社の考えに賛同してくれるFCオーナーをピンポイントで探してきた。加盟するオーナーに聞くと、「自分が生まれ育った地域に少しでも貢献したい」という思いが強い。限界集客などは競合他社がいないので、事業環境としてはやりやすいのではないかと考えている。

 ーーー競合他社との差別化策については。

 地域の配食事業者と競合することも多い。ただ、お客さまと対面せず、玄関先に弁当を置いてくる事業者とは全く異なるビジネスモデルだと考えている。
 競合がうんぬんというより、当社の考えを愚直に進めていくことで支持をいただけるものと考えている。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月12日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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