【フェムケアサプリ市場】DHCではトップ3の商品に/流通総額1.5倍増の大手ECモールも(2025年3月13日号)

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 女性の更年期などのケアにつながる「フェムケアサプリメント」の市場が拡大している。健康食品・化粧品通販大手のディーエイチシー(本社東京都、宮崎緑社長)では、「大豆イソフラボン エクオール」の売り上げが、数あるディーエイチシーのサプリの売り上げの中でもトップ3に入るようになっており、毎年2桁成長を続けているという。ECに関するデータ分析を手掛けるNint(ニント)によると、大手ECモールA社では、「大豆イソフラボン」を含む製品の、24年の流通総額が、前年比で1.5倍に伸びたとしている。大手ECモールB社では、24年の「フェムケア」サプリメントの流通総額が50億円近くになっているという。Nintでは、「消費者が定期便などの利便性によって購入場所を選ぶようになっている可能性がある」としている。

■サプリ市場の10%

 Nintによると、大手ECモールB社の、「フェムケア」「ゆらぎ」「エクオール」「大豆イソフラボン」のいずれかを商品名に含むサプリメントの商品の、24年1~12月の年間のトップ300商品の売り上げは約49億円だった。前年比で2.0%の微減になったものの引き続き一定の規模を保っている。
 Nintによると、大手ECモールB社の、サプリメント全体の流通総額は約560億円の規模があり、「フェムケア」はその約10%を占める。同社では、「フェムケア」について、「ポテンシャルがある市場」とみているという。
 一方で、大手ECモールA社の「大豆イソフラボン」を商品名に含むトップ300商品の流通規模を見ると、23年は約8億円だったが、24年は約12億円となり、流通総額が1.5倍に拡大したとみられるという。
 大手ECモールA社の「大豆イソフラボン」ジャンルの成長率は、ECモール自体の成長率を超えており、「非常に好調なジャンル」(Nint・山本真大アナリスト)となっているという。
 値段や利便性の面で、大手ECモールA社に市場がシフトしている可能性があるとしている。


■新規製品も市場けん引

 楽天市場の「大豆イソフラボン」ジャンルの売れ筋ランキングを見ると、トップ10の内6商品を大塚製薬の「エクエル」が占めている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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