食品スーパーやオフィス向け弁当宅配、ヨシケイのフランチャイジー(FC)を手掛けるオーシャンシステムは、営業専任組織を発足させるなどの改革に着手している。法人向けの「ヨシケイキッチン」が好調に推移しており、25年3月期の食材宅配事業「ヨシケイ」の売上高は増収を見込んでいる。事業の現況などについて、樋口勝人社長に聞いた。
─25年3月期における「食材宅配事業」について。
24年4―12月期(第3四半期)までは増収だった。北海道や群馬、新潟の各FCが増収だったことに加えて、地域によっては「みんなのマルシェ」というネットスーパ―事業を展開していて堅調だ。
一方で、利益面は物価上昇に伴い想定よりも2%ほど原価が上昇しており、一段と厳しさが増している。来期(26年3月期)に向けて仕入れ原価の見直しを図っているところだ。現在の予定では計14品目で6000~7000万円のコストを削減できる見通しだ。
主力のミールキットについては、販売そのものに大きな変動はないが、人件費などが高騰していて収益構造に課題がある。品質の高い食材を仕入れていたこともあり、売価を上げても追いつかない状況になっていた点を見直すことで適正な原価率を確保できる見込みだ。
(続きは、「日本流通産業新聞 2月27日号で)
【食品宅配 インタビュー】オーシャンシステム 樋口勝人社長/次の成長に向けた土台作りをしていきたい(2025年2月27日号)
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