ニュースキンジャパン(本社東京都、小林和則社長)の23年12月期の売上高は微減となった。次期(24年12月期)下半期には、大型のサプリメントの投入を計画しており、増収を目指している。ニュースキンの会社やビジネスの魅力を訴求する「原点回帰」に取り組むという小林社長に聞いた。
─23年12月期の決算業績について。売上高はどうだったか。
11月までは、ほぼ横ばいで推移していたが、結果的には0・5%の減収となった。エクスペリエンスセンターの閉鎖や製品の値上げがあったことが影響した。一方で、9月には、新製品「ageLOCウェルスパiO」のリーダープレビュー(先行販売)の効果で、月次売上高が30億円以上を達成した。
─今期の第1・第2四半期の状況は。
第1四半期はやや苦戦している。第2四半期は、5・6月とプロモーションを実施しているため、第1四半期に比べて改善していくと思う。
─新規登録会員数、LOI(ビジネス契約書)申請者数の推移はどうだったか。
新規登録数は、ほぼ横ばいで推移した。リーダーが独自でサロンを開設した結果、エクスペリエンスセンターを経由しなくても、サインアップ数は維持できた。LOIは、サクセスロードマップに従って伸びていった。
─「ageLOCウェルスパiO」の売れ行き状況は。
毎月、非常に安定して売れている。体感のある製品で勧めやすい。男女比では7~8割が女性で、2~3割は男性だ。ビューティーだけにフォーカスしている製品ではないので、年齢性別問わず広がっていくと思う。男性アスリートがトレーニング後に使用することが最適だ。
─2年前に導入した二つのアプリ「NuSkin Vera」(愛用者向け)と「NuSkin Stela」(ビジネス会員向け)のダウンロード数は。
それぞれ22年の2倍以上の合計で10万弱だ。愛用機器の「ルミスパ」「ウェルスパ」をリンクさせながら、メニューをカスタマイズできる。Veraは、23年秋に全製品を購入できる機能を搭載したことによってダウンロード数が増えた。
Stelaは、自身のビジネス活動にプラスになるようにデータ管理できるほか、見込み客にスポンサリングするために、製品を勧めるリンクを送る機能「プロダクトオファー」の利用が人気だ。
─今年のビジネス戦略と製品戦略について。
「原点回帰」を掲げている。われわれが30年継続して成功してきた三つのポイント「ミッション、製品、オポチュニティ」をより強化するための新しい取り組みを行う。
具体的には、誤解の多い業界ではあるが、一人でも多くの人にニュースキンの魅力・価値を伝える1年にしたい。
エクスペリエンスセンターをブランドセンターに刷新することもその一環だ。
─下半期に新製品を投入する。
新製品「TRME(ティーアールミー)」を投入する。世界の中で、日本が最も売れている主力製品の「ライフパック」と比肩するようなポテンシャルを持った製品だ。今年しっかりと訴求していき、来年以降にもつなげていきたい。
「TRME」はダイエットやフィットネス、アスリート用ではなく、トータルでボディマネジメントする製品だ。シェイク(スムージー)が2種類と、目的別に応じた製品群を揃えた。「ライフパック」でマルチビタミン、ミネラルを摂り、「TRME」でプロテインを補うことで、トータルの栄養素をバランスよく摂取できる。
─今期の業績見通しは。
(続きは、「日本流通産業新聞」8月8日・15日夏季特大号で)
【ニュースキンジャパン 小林和則社長】 /「原点回帰」でニュースキンの価値・魅力を伝える(2024年8月8日・15日夏季特大号)
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