【エビデンス】 マリーヌ〈「高純度鶏由来プラズマローゲン」〉/届け出受理で「記憶力の維持」表示も

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 健康・美容商品メーカーのマリーヌ(本社香川県、三崎正郎社長、(電)087―868―5311)はこのほど、高純度鶏由来プラズマローゲンを配合した機能性表示食品「プラズマローゲンPlus(プラス)」の届け出が、消費者庁に受理された。「記憶力の維持」をうたえるようになった。プラズマローゲンについて機能性表示食品の届け出が受理されたのは、鶏由来のみだ。同社では、同製品のOEM供給も行っていく。
 「プラズマローゲンPlus」は、ソフトカプセルタイプの機能性表示食品。プラズマローゲンは、人体内にも存在するリン脂質で、脳機能の根源的な機能をコントロールしているといわれている。アルツハイマー病患者と健常者を比較した臨床研究では、アルツハイマー病患者において血清中のプラズマローゲンが減少していることが分かっているという。
 機能性表示食品の届け出に当たっては、最終製品を用いた臨床試験で機能性評価を行った。機能性関与成分は「鶏由来プラズマローゲン」。届け出の受理により「健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である、言葉、位置情報、状況などの情報の記憶力を維持する機能があります」という表示が可能になった。
 同商品には、高純度鶏由来プラズマローゲンを1日分に1ミリグラム配合している。鶏肉由来のプラズマローゲンは、話題となっているプラズマローゲン素材の中でも特に長い実績を持っており、豊富なエビデンスに特徴がある。
 軽~中程度のアルツハイマー型認知症患者40人を対象にして行った臨床試験では、被験者を(1)プラセボ(偽薬)群(2)1日プラズマローゲン1ミリグラム(2)同5ミリグラム群(4)同10ミリグラム群─の4群に分け、鶏胸肉由来の「プラズマローゲン」のサプリメントを6カ月間摂取させた。その結果、1日1ミリグラムのプラズマローゲンを摂取させた群では、認知機能低下の度合いを示すMMSE(ミニメンタルステート検査)の数値が有意に改善することが確認されたという。
 介護者による客観的評価でも、プラズマローゲン摂取群には、改善傾向がみられた。摂取により「プラズマローゲン」の血中濃度が高まることも確認されたという。
 同社は、届け出が受理された製品をOEM供給する。なお、ネット通販企業には商品供給を行わない方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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