【特集 グラフで見る機能性表示食品の届出傾向】 届出件数激減・中高年向けの新規成分多数(2025年3月27日号)

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 24年度の機能性表示食品の届け出件数(24年4月~24年12月末付の届け出を対象に集計)は、前年同期間比で大幅に減少した。小林製薬の「紅麹問題」の影響があったとみられる。24年度の届け出件数は、前年同期間比で16.5%減少した。24年度中に新規の機能性関与成分で行われた届け出を見ると、「メンタルケア」や「中高年向け」を訴求するものが多かったようだ。新規の機能性関与成分を配合した機能性表示食品の届け出が20件あった。その中で、機能性の表現の中に「中高年」というワードを入れた機能性を表示する成分が6件、「心理」「もやもやした心情」など、メンタルケアを表示する成分が4件あった。4月以降は、機能性表示食品の届け出の仕組みが変わる。届け出の件数や、よく使われる機能性関与成分、人気の訴求などにどのような変化があるのか注目される。

〈届け出ペースは衰え〉 GABAの届け出件数が突出

 24年の機能性表示食品の届け出のペースは、23年を下回った。24年4月~24年12月末までの届け出の件数は、前年同期間比16.5%減の967件となった。
 ある大手健康食品通販会社は、「24年3月に『紅麹問題』の発表があったことを受け、予定していた機能性表示食品の発売を控えたり、遅らせたりした』と話していた。同様の対応をとった企業が多数あったと考えられる。
 消費者庁が24年8月に、機能性表示食品のパッケージの表示を見直す方針を示したことから、届け出予定だった製品のパッケージの見直しを行った企業も多かったようだ。
 月別の届け出ペースを届け出日ベースで見ると、6月度の機能性表示食品の件数は、23年が180件だったが、24年は25.6%減の134件となっていた。11月度は、23年は136件だったが、24年は37.5%減の85件だった。
 4月からは、「PRISMA(プリズマ)2020」に準拠した届け出が求められるようになる。先立って、

(続きは、「日本流通産業新聞 3月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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