化粧品容器会社は、「これからの化粧品市場」を映す鏡だ。化粧品容器会社の動向を分析すると、今後の市場全体の動向が見えてくることが多い。今、化粧品容器各社が共通してテーマに掲げているのが「エコ」だ。コロナが一定の収束を見たのち、「SDGs」の旋風が化粧品市場に吹き荒れるとみる容器会社は多い。容器各社は、高まるエコの需要に応えられる容器の開発に取り組んでいる。ただ、そのアプローチ方法は、現時点では、各社によってさまざまだ。樹脂燃焼時のCO2削減に貢献する「グリーンナノ」を中心に提案する会社もあれば、再利用可能な有機資源を活用する「バイオマス」容器を中心に提案する企業もある。中身の詰め替えを行う「リフィル」を主軸に据える企業もあれば、「ガラス」への回帰を訴える企業もある。さらには、メール便対応の「薄型容器」も、再配達を減らすことを通して、CO2排出量の削減に貢献する。直近では、樹脂容器を回収し、よみがえらせるビジネスも登場してきている。どのような方法で、「エコ」「SDGs」を実現するのかが、今後の化粧品各社の課題になりそうだ。
(続きは、「日本流通産業新聞」6月24日号で)
■掲載記事
・〈インタビュー〉グラセル 谷村敏昭社長/新たなエコ素材「グリーンナノ」の提案強化
・〈インタビュー〉浅井硝子 浅井勝彦社長/環境配慮型容器の提案を積極化
・〈インタビュー〉宮本 宮本浩樹社長/メール便対応容器のラインアップ強化へ
・ベッセル・ジャパン/チューブ容器の開発・製造に強み/エコ対応容器の提案も強化
・〈インタビュー「わが社の社風」〉石堂硝子 浅野圭司専務/社員主体の経営スタイルが成長の原動力
・〈インタビュー〉ツバキスタイル 藤村太郎社長/新循環型リサイクルシステムの構築目指す
・〈インタビュー〉三洋化学工業 山田正博営業統括部次長兼広報室室長/サステイナブルな容器の提案強化へ
【 化粧品容器】 化粧品容器会社の共通テーマは「エコ」/「エコ」「SDGs」実現が今後の課題(2021年6月24日号)
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