カタログハウス(本社東京都、松尾隆久社長)が6月25日に発表した21年3月期の業績内容によると、営業利益は前期比113%増の23億4000万円を計上した。広告投資が想定を下回ったことが増益要因と見られる。ただ、売上高は4期連続の減収となった。
同期の売上高は前期比7.1%減の228億3000万円だった。コロナ禍において、上半期に十分な媒体展開ができなかったことや、テレビ媒体、ウェブサイトといった分野への投資が十分でなかったことが減収要因と説明している。
営業利益とともに経常利益も、前期比59%増の23億7000万円を計上した。
今年度は5年ぶりに、定番商品を集めたカタログ「ピカイチ事典」を発刊する。この影響で売上高は増収に転じる見通しだ。
今期の抱負については、「昨年度からの課題であるテレビ媒体、ウェブサイトに一層注力し、新しいお客さまを獲得していくことが、これからの安定した企業継続のための最重要課題であると考えている」(松尾社長)とコメントしている。
カタログハウス 21年3月期/営業利益113%増/売上高は4期連続の減収に(2021年7月1日号)
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