公益社団法人日本通信販売協会(JADMA、事務局東京都、粟野光章会長)は6月9日、20年における通販の利用状況を調査した「第28回全国通信販売利用実態調査報告書」を刊行した。それによると、昨年1年間に購入の際に見た通販の広告は、「携帯電話やスマホ・タブレットなどのインターネット」が63.5%となっており、2位の「PCのインターネット」(27.3%)を大きく引き離して突出していることが分かった。
特に女性の20代と30代、男性の10代は90%台、男性の20代、30代、40代は80%台がスマホのネットとなっている。
これに対して男性の70代はテレビショッピングが61.1%、女性の70代もテレビショッピングが49.1%と最も高くなっており、年齢層で閲覧する広告媒体の違いが鮮明となっている。
同様の傾向は通販の申し込み手段にも表れている。昨年1年間に利用した通販の申し込み手段は「携帯電話やスマホ・タブレットなどによるインターネット」が65.8%、「PCによるインターネット」が27.5%、「固定電話」が16.2%と続いている。
「通販利用実態調査」は21年1月30日~2月11日、15歳から79歳の男女を対象に実施した。サンプル数は1200人。
日本通信販売協会〈JADMA「第28回 全国通信販売利用実態調査 報告書」〉/スマホネットが63%/購入時に閲覧した通販広告(2021年6月10日号)
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