日本アムウェイ(本社東京都、ピーター・ストライダム社長)は東京・八王子市にある流通センターをリニューアルした。11月18日に記念セレモニーを開催した。約16億円の大規模投資により、売り上げに対する物流コスト比率5%などを実現させる。
注文の小口化が進んでいることから、これに対応するためにリニューアルした。ストライダム社長はセレモニーで、「コロナ禍においても、ディストリビューターが売り上げを伸ばせるようなデジタルの仕組みを提供していきたい」と意気込みを示した。
設備の機能向上により、当日出荷の締切を延長し、リードタイムを約20%短縮することも可能にしたという。ディストリビューション部の櫨木哲也マネージャーは「作業中の機械音を削減し、従業員が働きやすい環境を意識し、将来的な人材確保につなげていきたい」と話した。
来年には、デジタルインボイスを導入し、紙の使用量を年間25トン削減していく。紙でのオーダー情報を必要としない「デジタルピッキング」をさらに進化させ、入れるべき製品と箱が、持ち場ごとのカラーで点灯されるようになり、作業精度を向上させている。
物流拠点で生じる空箱は全て圧縮され、古紙材へのリサイクルも実施している。ピッキングだけでなく納品書もデジタル化。梱包材は紙からエアパッキングに変更し、配送作業のペーパーレス化を実現した。
最新の設備を導入したことにより、箱がコンベアーを通った瞬間に重さを図る。空箱の重量と製品ピックアップ後の重量をオーダー情報から計算する。計算値に誤差が生じた場合、人が検品を行い、発送ミスなどをなくしていくとしている。
日本アムウェイ/流通センターを刷新/約16億円を大規模投資
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