新潮社の19年1月から12月までの通販売上高は約2億2000万円になる見込み。18年の年間売上高と比較すると微増となる見通し。人気のファンタジー小説「十二国記」の新作を10月、18年ぶりに刊行したことから、関連グッズが通販売り上げの3~4割を占めた。決算期は3月期だが、売上高は公表していない。
カタログ通販は新規会員獲得を課題としており、1回の発刊による注文件数は近年、減少傾向にあるという。「週刊新潮」と連動した通販カタログ「優越感具現化カタログ」は、通販売り上げの半数以上を占めている。会員数は約6万人で、発行部数は約4万5000部。
18年までは年4回発行していたが、在庫管理と売り上げ拡大を目的に19年7月、増刊号を1万4000部発行。10月にも増刊号を発行した。
「ツイッターなどSNSを活用した商品のPRに力を入れている。毎年実施している、同梱広告による認知拡大にも引き続き力を入れていく」(コミック&プロデュース事業部ウェブ事業室)としている。
新潮社/通販売上は2.2億見込み/人気小説グッズが伸長
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。