〈アムウェイ本社 起業意識調査〉日本人の起業意識が最下位に/世界38カ国、4万人超の調査で明らかに

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米国のアムウェイ本社による調査で、日本人の起業意識は世界38カ国の中で最も低いことが分かった。自分が起業する意識を持っている人の割合は38カ国平均で42%に上ったのに対し、日本ではわずか15%にとどまった。この調査は、世界38カ国の男女4万3902人を対象にドイツの調査機関が対面や電話による聞き取りによって実施したもので、日本人への調査は1200人に及ぶという。調査結果は「起業に関する意識 国際比較調査2014」としてまとめられた。
 日本人の起業意識が対象国中最下位だったことについて、早稲田大学ビジネススクール教授で、日本ベンチャー学会副会長の東出浩教氏は「特に重要な推論の一つは、大卒以上の学歴を持つ男性の回答者が、自ら起業する気持ちはあまりなく、安定した生活と満足できる収入を確保して、会社の中で自分の考えを実現しようと思っていること」とした。
 また、「各種研究からも起業家精神発揮に必要な要素の60~70%程度は教えることができるという結果が出ている」とし、起業教育の改善が重要であるという認識を示した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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