通信教育のフォーサイト(本社東京都、山田浩司社長)は、東京大学の学生を約170人雇用している。大学受験対策講座の教材に盛り込む、過去問題の解説などコンテンツ制作を担当している。2月26日には、東大生が作成した東京大学二次試験の解答速報をウエブサイト上で公開した。名門大学の学生を雇用することによる認知拡大とブランド力の強化が狙いだ。
大学受験対策講座は16年12月から開講している。ラインアップは「センター試験対策講座」「東大対策講座」など8講座。動画やウエブテキストが主な教材だが、希望者には1冊1250円(税込)の教科書を販売している。
雇用している東大生は受講生とのオンライン面談にも対応する。1回30分(税込1250円)の面談では学習の進捗管理のほか、進路相談に応じる。
東大生雇用の効果は表れ始めている。1月14日、東大生とともに教材開発部が作成したセンター試験の解答・解説を、フォーサイトのウエブサイト上で公開した。14日に行われた試験後から1週間で、大学講座のサイトにおけるPV数は7万2642件だった。
大学受験管理部の戸田達彦氏は「3年以内に受講者数を数千人に伸ばしたい。センター試験の受験者数は約58万人。最終的にはその2割を獲得したい」と今後の目標を語る。
フォーサイト/東大生170人を雇用/受験対策講座の教材制作で
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