フォーデイズ/6カ月間の業務停止に/効能の不実告知など違反認定

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核酸飲料「ナチュラルDNコラーゲン」

核酸飲料「ナチュラルDNコラーゲン」

 消費者庁は11月24日、フォーデイズ(本社東京都、和田佳子社長)に対し特定商取引法に基づき6カ月間の一部業務停止命令を行った。認定した違反行為は(1)氏名等不明示(2)不実告知ーーーの二つ。消費者庁によると、フォーデイズの会員は勧誘に際し「これを飲んだら目が治る」「がんが治った人もいる」などと商品の効能について不実の告知をしていたという。
 業務停止命令と同時に消費者庁は、核酸飲料「ナチュラルDNコラーゲン」には、病気の治療や予防の効能はない旨を会員に通知することを指示した。通知を行う範囲については「購入した人すべて」(消費者庁取引対策課佐藤朋哉課長)だと言う。通知の方法については「一般的に考えて、手紙ということになるのではないか」(同)とした。
 そのほか、違反行為の発生原因や再発防止策、社内のコンプライアンス体制について報告を行うことも指示している。
 同日、消費者庁は記者会見し、報道陣の質問に応じた。2項目の違反認定で業務停止命令が6カ月間というのは長くはないか、との質問には「認定した違反内容から適切な期間と判断している」(佐藤課長)とした。会社から会員に対して商品の効果効能に関する指導があったかどうかについては「認定していない」(同)と話した。
 消費者庁が公表した資料によると、全国の消費生活センターに寄せられたフォーデイズに関する相談は15年4月から今年11月10日までの2年7カ月間で合計735件だった。15年度(15年4月―16年3月)は251件、16年度は366件、17年度は11月10日までに118件寄せられていた。
 フォーデイズでは「今回の処分を真摯に受け止め、コンプライアンスの改善を徹底し、再発防止に努めていく」としている。

今回の経緯を説明する消費者庁取引対策課・佐藤朋哉課長

今回の経緯を説明する消費者庁取引対策課・佐藤朋哉課長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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