ハーバー研究所/積極的な広告で赤字に/下期は健食、海外向け卸を強化

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 ハーバー研究所の14年4―9月期(中間期)の連結業績は、営業損失が3億3400万円(前年同期は営業利益2700万円)の赤字となった。消費増税後の売り上げ減少を見込み、新規顧客を獲得するために広告宣伝費を積極的に投資した。下期は栄養補助食品カテゴリーの売り上げを増やす。栄養補助食品だけの会報誌を発行したほか、海外向けの商品卸も強化していく。

 売上高は同3・7%減の55億9500万円、経常損失は3億5500万円(前年同期は2700万円の損失)、四半期純損失は3億900万円(前年同期は9300万円の損失)だった。
 販売形態別売上高は、通販が同5・9%減の33億9800万円、百貨店向け卸は同0・2%減の5億4600万円、海外向け卸を含むその他卸売は同4・6%増の12億8200万円、直営店は同2・4%減の3億5500万円だった。
 今年6月に北海道経済産業局出身の田中雅智社長が就任したほか、役員も交代し、経営体制の刷新を進めている。
 特に、営業本部直系の国際部の人員強化の結果が出ており、中国などの海外向け卸売の売上高は同84%増の伸び率だったという。
 販管費はイベント、セミナー、ネットなどの広告を強化したため、同4・2%増の45億6400万円、売上高比率は6・2ポイント上昇した。
 広告宣伝にかけた費用の内訳は、テレビ・ラジオが約5000万円、ネットが約3000万円、通販のダイレクトメール(DM)が約4000万円、店舗からのDMが約2000万円だった。

(続きは本紙12月4日号で)

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