家電量販店が.ECサイトの配送スピードを強化する動きが活発化している。ヨドバシカメラは注文から最短2時間半以内で配送するサービスを開始した。ECサイトを日常的に利用する顧客を獲得するため、迅速な配送サービスで先行する大手ECモールに対抗する。ヤマダ電機は法人顧客を獲得するため、当日配送サービスを開始。ビックカメラも11月、法人向けECサイトで当日配送サービスを始める。迅速な配送サービスは法人需要開拓においても鍵となりそうだ。
■大手モールに対抗
ヨドバシカメラが9月15日に開始した「ヨドバシエクストリーム(エクストリーム)」は、注文を受けてから最短2時間半以内に商品を届ける配送サービスだ。
同サービスの開始に合わせて、ヨドバシカメラのECサイトで食品の取り扱いを開始。日用品の商品数も拡充した。リピート率の高い食品や日用品を拡充するとともに、「エクストリーム」にも対応したことで、日常的な利用を期待していることが分かる。
ヨドバシカメラは「エクストリーム」の開始によって、アマゾンの「プライムナウ」や楽天の「楽びん!」といった大手ECモールの迅速な配送サービスに対抗したい考えだ。
ヨドバシカメラはECサイトで主力の家電だけでなく、雑貨や日用品などを含めて約456万品目を取り扱っており、消費者の日常生活において頻繁に利用されるサービスを目指している。そのため、大手ECモールにサービス面で見劣りしないように、迅速な配送サービスでも追随した。
(続きは、「日本流通産業新聞」10月13日号で)
家電量販店/スピード配送強化/「日常消費」「法人需要」開拓が狙い
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。