【中堅NB各社】既存製品を生かした戦略で差別化/会員の負担を減らし、組織を再興(2024年10月10日号)

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「PELE’S CERAMIRON LAKAU(ペレズセラミロン ラカウ)」

「PELE’S CERAMIRON LAKAU(ペレズセラミロン ラカウ)」

 中堅ネットワークビジネス(NB)企業が、主力製品や既存製品の強みを生かした戦略に乗り出している。ペレ・グレイスでは、主力の美容液との併用でより高い効果が期待できる新製品を9月に発売した。QUALIA(クオリア)でも、既存製品のセット販売が成果を上げ、新製品の販売と愛用者会員が順調に伸びて、直近約4カ月の定期購入の売り上げが1・6倍に増えた。配合する素材や原料に一貫性を持たせた工夫により、新たな情報を理解してもらう必要がなく、会員の負担を減らしてリクルート支援にもつなげている。

■ペレ・グレイス「PELE’SCERAMIRON LAKAU」/主力「マヒナ」とセットで提案

 ペレ・グレイス(本社東京都)が9月4日に発売した美容液「PELE’S CERAMIRON LAKAU(ペレズセラミロン ラカウ)」は、主力の美容液「マヒナ」とサプリメント「スキンエリクサー」に続き、会員登録条件を満たす三つ目の戦略商品となる。
 「ラカウ」は朝と夜用美容液で、「マヒナ」の前に使用する。肌のターンオーバーを整え、促進することが期待できる。「ラカウを発売することでマヒナがより生かされる」(同社)と、既存商品との併売を強めている。
 内容成分の「乳酸菌生産物質」は、美容液「マヒナ」やサプリメント「スキンエリクサー」にも配合されており、成分を同じ機能性にすることで会員が説明しやすくしている。「ラカウ」の後に使用する美容液は「マヒナ」ではなく、現在使用する美容液との併用も可能で、「ブランドチェンジにこだわることなく、全方位的に提案が可能だ」(同社)。
 「ラカウ」の発売前の8月には2週間のプレマーケティング(先行販売)を実施。一定のタイトルを持つ会員100人を対象に、提案方法や使用方法を重点にした「アドバイザー研修」を行った。その成果もあり、発売直後に在庫がなくなるなどの好調なスタートを切っている。


■QUALIA「Floractive PRO」「Nightseron」/リピート率が1・6倍に上昇

 QUALIA(クオリア、本社大阪府)は、直近の約4カ月で定期購入の売り上げが1・6倍に増えた。神農晶社長は「既存会員のリピート購入が一段と増えている」と手応えを話す。
 この成長に貢献しているのが、4月に発売し、腸内環境と睡眠にアプローチしたサプリメント「Floractive PRO(フローラクティブプロ)」と「Nightseron(ナイトセロン)」だ。3月に開催したコンベンション会場で、割引価格で先行販売したところ、約3000個が完売した。
 販売価格を購入しやすい価格帯に見直した。サプリメントや美容液の2商品を組み合わせて購入できる9パターンを用意。1万ポイントが報酬の対象となるアクティブの条件となるため、セットで1万5000円前後に設定している。

(続きは、「日本流通産業新聞 10月10日号で)

サプリメント「Nightseron(ナイトセロン)」

サプリメント「Nightseron(ナイトセロン)」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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