香水のサブスクリプション型EC「カラリア」を提供するHighLink(ハイリンク、本社東京都、南木将宏社長)はこのほど、本紙の取材に対して、香水のギフトEC市場へ参入する計画であることを明らかにした。同社は、4ミリリットル入りの香水のサブスクサービスと、ユーザーにマッチした香水を診断するサービスを提供している。ギフト商品としては、e―ギフトを販売する予定だ。ギフトを贈る相手に香水診断を行うページのURLを送付。診断に答えた人に、マッチした香水を提供するサービスなどを検討中だとしている。
「カラリア」は毎月、1000種類以上の香水から、使ってみたいものを選ぶと、自宅に届くサブスク型のECだ。通常、百貨店などで販売されている香水は、内容量が100ミリリットル前後の商品が多い。ただ、100ミリリットル入りは、使い切れずに残ってしまうという悩みを持つ人が多いという。「カラリア」では、1カ月で使い切りやすい4ミリリットルに詰め替えて販売している。
同社は、インスタグラムで、「coloriamagazine(カラリアマガジン)」というアカウントで、香水に関する情報発信も行っている。フォロワー数は約22万人、35歳以下を中心とした若年層のユーザーが多く、百貨店で香水を購入する層との差別化ができているという。
インスタグラム経由で「カラリア」のサブスクサービスに流入・契約するユーザーが多いという。
香水診断はこれまで150万回以上実施された。「カラリア」のECサイトの会員は約60万人にも上っている。
今後、「ギフトモール」など、複数のギフト専門のECプラットフォームでギフトサービスを展開していく計画だ。お試しで使用できる4ミリリットル入りの香水を武器に、香水を利用したことがないユーザー層の開拓を図るとしている。
High Link/ギフト市場へ参入明かす/香水のサブスクEC「カラリア」(2023年11月09日・16日 合併号)
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