SMITH&VISION(スミスアンドビジョン、本社東京都、友塚壱晶代表)は3月31日、倉庫の入出荷時の検品において、荷物の外装情報を自動で読み取り、データ化まで行う自動認識商品管理システム「ラベ郎」の提供を開始した。自動認識技術とAI-OCR(光学的文字認識システム)を活用することで、外装情報を高精度に読み取ることができる。入出荷時の検品作業や情報登録業務の効率化を支援する。
多くの物流倉庫は、手作業で検品している。同システムで検品作業を自動化できる。外装情報は専用のスキャニング装置がなくても、カメラやスマホで撮影するだけで読み込むことも可能だ。
同社調べによると、認識できる割合が段ボールは98%、紙袋は90%以上で、競合と比較しても高いという。1システム当たり5人分の処理能力を誇る。1人分の人件費以下のコストで運用できる。
商品管理に活用できるQRコードを発行する拡張機能も提供している。次世代の物流管理タグとしてRFID(タグのデータを非接触で読み書きするシステム)が注目されているが、高価であること、水に弱いなどの理由で普及していない。QRコードで社内管理・取引先との情報連携を安価に実現することも可能だという。
「(同システムは)パッケージで提供するが、導入先に合わせた対応が可能だ。今後も読み取り位置推定能力の向上など、開発を続けていくつもりだ」(友塚代表)と語る。
SMITH&VISION/外装情報を自動読取/検品業務や情報登録を効率化(2023年4月20日号)
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