グリラス/問い合わせ数が6倍に/小麦高騰の影響で (2022年4月7日号)

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 食用コオロギの生産やECなどを行うグリラス(本社徳島県、渡邉崇人社長)では3月以降、問い合わせが以前の6倍に増えているという。21年に小麦など穀物の価格が上がり、今後は畜産物の値上げが予想される。こうした値上げを背景に、新たなたんぱく源として、昆虫食に参入しようという動きが高まっているようだ。
 「値上げを懸念する企業には、昨今のロシア情勢を気にする人も多い。ロシアは小麦の輸出量が多いため、輸出が滞れば、世界的にさらなる値上げが予想される」(担当者)と話す。「最近では、パンや焼き菓子にコオロギパウダーを使用した商品も増えてきている。認知の拡大もあるのかもしれない」(同)とも話す。
 「半年でかなり状況が変わってきている。3月の展示会もかなり反響があった」(同)と話す。食品業界を筆頭に、ペットフードや、飼料など、幅広いジャンルから問い合わせがあるようだ。
 「商談も続いているが、全てには対応できていないのが現状。生産量を増やし、人材採用も積極的に進めることで対応していく」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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