2022年 有力EC事業者・有識者が市場を予測
- 2022/01/13
- 日本ネット経済新聞
- 2022年 有力EC事業者・有識者が市場を予測
事業者に聞く!【2022年 事業戦略】

アサヒグループ食品
「カルピス健康通販」というブランドでサプリメントの通販・ECを展開しているアサヒグループ食品(本社東京都)では、「社会課題の解決」につながるブランド展開を進めている。アサヒグループ食品コンシューマ事業本部・アサヒカルピス健康通販部の岩崎琢也部長に、アサヒグループ食品のブランド展開の狙いと、「22年のキーワード」について聞いた。
アサヒカルピスウエルネスはこれまで、乳酸菌の研究をベースとして、プロダクトアウト的に、お客さまに商品を提案してきた。今は、プロダクトアウトのやり方では売れなくなってきていると感じる。健康食品は機能性表示食品が主流となり、商品がコモディティー化してきている。
今後は、お客さまにとっての価値を最優先し、社会課題の解決につながるブランドとして展開していかなければならない。商品だけでなく、サービスを販売し始めたり、リアルイベントを開催したりといった取り組みもありえるかもしれない。
お客さまに価値観を提供することが必要だ。
「免疫」を訴求する機能性表示食品の開発には、アサヒグループ全社を挙げて取り組んでいる。さまざまなエビデンスデータを用意し、「免疫」の機能性表示食品の届け出が受理されるよう、チャレンジしている。「免疫」の表示が可能になれば、まさにお客さまの課題解決や社会貢献につながると考えている。
22年のキーワードとして挙げられた「メタバース」には、個人的に非常に興味がある。仮想空間だからこそできる、既存のお客さまとのコミュニケーションなども、ぜひ検討してみたい。
当社のお客さまのボリューム層は50~80代なので、こういった層に「メタバース」を使った施策が刺さるとは思わないが、30~40代の女性顧客には違和感なくアプローチできそうだ。
「OMO」については、実店舗を持たない当社も、展開を検討する可能性があると考えている。ポップアップストアのような形で、リアルの接点を作っていきたい。郵便局や病院といった、当社のメイン顧客と関係が深そうな場でのリアル展開を考えたい。
物流コストの値上げにも、危機感を持っている。これまでは、いかに安い配送コストでお客さまに商品を届けるかを重視してきた。ただ、お客さまに”価値観”を提供するのだということを考えたとき、それだけでは足りないと感じている。ある程度コストが掛かったとしても、商品を手にするお客さまに、感動できる”体験”を届けることが必要だ。
ただ届くだけでなく、人のぬくもりが感じられ、健康と笑顔をサポートできるサービス提供をしたいと考えている。
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