【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第376回 〈かまぼこ専門ECサイト「竹徳かまぼこ」〉/ECやデリバリーに注力し売り上げ伸長 (2022年4月21日号)

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竹中広樹氏

竹中広樹氏

 新潟県新潟市の「竹徳(たけとく)かまぼこ」は、昭和40年代に世界初のかまぼこ製造技術「リテーナ成形かまぼこ」を発明した老舗。この技術による板かまぼこをはじめ、地場食材を生かした「しんじょう」「新潟おでん」などがメディアで取り上げられ人気商品に。コロナ禍以降、実店舗や物産展の売り上げ減少に見舞われた一方で、ECサイトやデリバリーに力を入れ、売り上げを伸ばしている。竹中広樹社長に聞いた。

◆特徴

 創業以来約90年に渡り、かまぼこ製造を行う竹徳かまぼこ。現在もスーパーなどで多く見かける「リテーナ成形かまぼこ」の発明が、会社の転機となった。
 「昭和30年代までのかまぼこは、傷みやすく地元消費が中心でした。そこで、当社の創業者・竹中徳四郎が何年もかけ、リテーナ成形かまぼこという型枠の中で包装・成形・加熱殺菌する技術を開発しました。これによって保存性に優れたかまぼこ製造が可能となり、商圏拡大につながりました。その後、特許を寄贈し、全国のかまぼこ業者が著作権フリーでリテーナ成形かまぼこを生産できるようになり、全国にかまぼこが普及する一助となりました」
 この技術による「板蒲鉾(かまぼこ) 越乃海」は長年愛される看板商品だが、メディア紹介をきっかけに「しんじょう」が人気商品となった。
 「すり身と山芋を練り合わせ、蒸したり揚げたりする『しんじょう』は、約80年前から作っており、リメイクして現在の商品となりました。2017年にTBSテレビ系列のテレビ番組『マツコの知らない世界~ねりものの世界』で『煮玉子しんじょう』が取り上げられ、ヒットのきっかけになりました」


◆取り組み

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月21日号で)

〈運営会社概要〉
【運営】竹徳かまぼこ
【開設時期】2001年3月
【EC運営人数】4人(発送業務兼任)
【ショップ形態】自社ショップ、楽天市場、ヤフーショッピング
【導入システム】メイクショップ
【配送委託先】ヤマト運輸
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

煮玉子しんじょう

竹徳の練り製品

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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