【ナカの”ヒト”】 〈佐藤松兵衛商店 佐藤慎太郎社長〉/菓子業界に変革をもたらす (2022年4月7日号)

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佐藤慎太郎社長

佐藤慎太郎社長

 梅を使った和菓子「乃し梅」を販売する佐藤松兵衛商店(本社山形県)の佐藤慎太郎社長は、和菓子業界に変革をもたらしている。和菓子業界ではなかなか取り入れられていない食材を、積極的に使用。和菓子に興味がない世代に向けて、好まれるような商品を開発し、購入につなげている。
 乃し梅とは梅を擦りつぶし、寒天に練り込んだものを薄く伸ばした和菓子。
 佐藤松兵衛商店では、生チョコレートに乃し梅を合わせた「たまゆら」や、蜜漬けした皮レモンをようかんに浮かべた「りぶれ」など、和菓子職人が思い付かない食材を組み合わせて商品を開発している。
 「乃し梅は、伝統的な銘菓。だが伝統的だからといって、同じ商品を販売し続ければいいわけではない。和菓子を好きじゃない世代を巻き込まなければ生き残れない」(佐藤社長)と危機感をあらわにする。
 商品開発では、消費者の「和菓子=こうあるべきもの」という概念を打ち砕くため、多角的な視点を持つことを大事にしている。人気和菓子「りぶれ」も、あんこにラム酒を練り込んで開発した。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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