【ネットショップ 「売れる」デザイン・演出テクニック】連載107 思い出を贈る母の日商戦

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 長引くコロナ禍により、大型商戦に思わぬ変化が生じています。
 例えば、「バレンタイン」では、今年はテレワークの増加により義理チョコ需要が激減しました。代わりに、自分へのご褒美として高級スイーツを購入するケースが目立ちました。
 直近の大型商戦として「母の日」があります。今年はどのような商品やスタイルが好まれるのでしょうか。消費者心理と購買行動を基に考えてみましょう。


■キーワードは「心の距離」

 今年の年末年始は、帰省を諦めて自宅で過ごした人も多かったでしょう。離れて暮らす家族と、何らかの形でコミュニケーションを取ったという人も多いのではないでしょうか。
 例えば、電話やビデオ通話でお互いの声や顔を確認しながら話したという人もいれば、メールやLINE、年賀状など、文字をベースにしたやり取りを行った人もいるでしょう。
 このような時世では、「つながっている」と感じられることや、安心感が得られる行為に時間やコストをかけたくなるものです。欲を言えば、直接会って触れ合いたいのも心情です。
 ある程度のことはオンラインで完結できる便利な時代となりましたが、直接会うことが困難な今、「離れていても近くに感じる」+「形が残る贈り物」として、「メモリアルギフト」の需要が高まっています。
 これまでは主に、結婚や出産などのライフイベントの際に多く利用されてきたメモリアルギフトですが、昨今は、コロナ禍の影響により、「少しでも心の距離を縮めたい」と考える消費者が増えたことにより、イベント時のプレゼント候補としても挙がるようになりました。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月18日号で)

〈著者プロフィール〉
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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