【受賞店に聞く】 〈楽天SOY2018 ビール・洋酒ジャンル大賞〉丸広百貨店/メーカーと共同企画が奏功

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ウェブ事業部の難波孝信部長

ウェブ事業部の難波孝信部長

 酒やコメなどのECを手掛ける丸広百貨店(本社埼玉県、神谷勉社長)は、運営する「まるひろオンラインショップ」が、「楽天SOY2018」において、ビール・洋酒ジャンル大賞を受賞した。17年の酒税法の改正以降、メーカーとの共同企画を行い、限定商品などを販売。会社の認知拡大につなげ、EC売り上げを伸ばしている。
 EC売り上げのうち、ギフトが8割を占める。2割がリピート購入で、リピーターを増やすため、ビールを24缶セットで購入した場合、メーカーの簡易泡サーバーをプレゼントしたり、ケースで購入するとカレーなどをプレゼントする企画を実施している。
 これにより、現在、ビールのリピート購入は前年比の2倍で推移しているという。17年の法改正で競合他社が値上げに踏み切る中で、同社は販売価格を維持し、ECの利用者増加につなげた。ウェブ事業部の難波孝信部長は「ギフトの市場はある程度成熟しているので、今はリピーター獲得に力を注いでいる」としている。
 ギフト販売では、のしの対応も充実させている。内のし、外のしが選べるだけでなく、関西地方で使われる黄紙の選択も可能にした。また、誕生日などに合わせて、「おめでとう」などのメッセージカードの同梱も対応してギフト需要を獲得してきた。
 5月からリアル店舗で使用できる「友の会」ポイントをECと共有化した。店舗とECで買い物をすると、どちらでもポイントが付き、1円単位から利用できるようにし、店舗との連動を強化している。
 9月からは、川越市の本店限定でおせちとケーキの店頭受け取りサービスを開始した。10月時点でおせちの受注件数は前年同月比60%増、ケーキは同20%増で伸びているという。
 「店頭受け取りで今年度の業績が伸びれば、来年は全店舗で対応させ、さらにオムニチャネル化を進め、ECを強化していきたい」(同)と話す。


【データ】 
■販売チャネル「自社サイト」「楽天市場」「ヤフーショッピング」
■導入システム「ソフテル(サイト構築支援)」
■外注先「ヤマト運輸(配送)」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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