■イメージを売る広告代理店
多くの経営者は、自社の商品に自信がありますし、愛着もあります。とにかく目立つところに広告を出して、多くの人が見てくれれば売れると信じています。そして、広告代理店に言われるままにお金を払い、広告を投下してみても、レスポンスがほとんどない、売り上げが上がらない、費用対効果も最悪という状態になってしまいます。その理由はズバリ、「広告代理店で働く人の90%以上が、商品を売るプロではない」からです。
今でこそ「広告=商品を売るため」という風潮がありますが、広告業界の過去50年間はおもに「イメージ広告づくり」で成り立ってきました。テレビなどマスメディアを使った商品認知とイメージづくり、つまり、好感度アップをメインとしてきたわけです。
そのような中で商品を売るプロ=通販会社(特にネット通販)を成功させられるようなダイレクトマーケターが、既存の広告代理店にはほとんどいないのが現状です。
さらに、広告代理店は広告主にいかに多くの広告費をつぎ込んでもらうかによって売り上げが決まるわけですから、テレビや新聞、ネット媒体(広告枠)をどんどん提案するプロなのです。
■広告の費用対効果を考えたことがない
さらに、広告代理店で働く人の90%以上が、広告の費用対効果を考えたことがありません。
(続きは、「日本ネット経済新聞」9月19日号で)
〈筆者プロフィール〉
かとう・こういち・レオ氏
西南学院大学経済学部卒、三菱商事に入社。その後、Havas Worldwide Tokyoやアサツーディ・ケイで、一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトレスポンスマーケティングに従事。2010年3月に売れるネット広告社設立。75年ブラジル・サンパウロ生まれ、米国・ロサンゼルス育ち。
【売れるネット広告社が明かす 単品通販で売上が最大化する最強の”売れるノウハウ”】第16回 広告代理店は商品を売るプロではない
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