【受賞店に聞く】 〈ヤフーショッピングベストストアアワード2018 自転車部門1位〉イオンバイク/店舗受け取り訴求で増収に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
ネット推進グループの米田浩二郎氏(写真左)と由良僚祐氏

ネット推進グループの米田浩二郎氏(写真左)と由良僚祐氏

 自転車のECサイト「イオンバイク」を運営するイオンバイク(本社千葉県、熊倉淳社長)は、ヤフーが主催するヤフーショッピングベストストアアワード2018の自転車部門で1位を受賞した。「レビューでの顧客評価が高かったことが受賞できた要因ではないか」(ネット推進グループ・米田浩二郎マネージャー)と話す。
 ヤフーショッピングにおける19年2月期の売上高は前期比で30%以上増加したという。19年3月に同賞を受賞をしてからは、ウェブの閲覧数や注文数が前年同月比で、さらに30%伸びているという。
 同社は現在、実店舗を300店展開している。店舗で商品を受け取れるメリットを訴求した結果、顧客からの評価が高まっていったという。
 同サイトのメインページでは「ネットで注文・店舗で受け取り」を訴求している。「ネットでの注文商品が、全店舗で受け取れるわけではないが、受け取り対象店舗数は、毎年増やしていっている」(同)と話す。自転車を顧客の自宅へ直送した場合、ダンボールをゴミとして捨てたり、古い自転車を処理したりする必要がある。配送費も、17年の大手宅配会社の値上げにより従来比で、5倍近くに上がっているという。
 店舗で受け取れば、配送費を抑制できる。ダンボールを処分する必要もなく、古い自転車も無料で引き取ってもらえる、そうした点を訴求したところ、顧客満足度が高まっていったという。
 店舗受け取りの手軽さを訴求したことは、購入率の向上にも貢献しているという。「以前は、通販の購入商品の部品の交換などに、実店舗では対応していなかった。実店舗での受け取りを促し始めてからは、古い自転車で使っていたカゴを新しい自転車に付け替えてほしい、といった要望が多く寄せられるようになった。そのため、店舗側と通販担当者で協議し、対応できる仕組みを整備していった。その結果、高評価が得られるようになった」(同)と話している。


【データ】 ■販売チャネル「イオン.com」「ヤフーショッピング」「楽天市場」「W0wma!」■配送委託先「西濃運輸」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

受賞店に聞く 連載記事
List

Page Topへ