【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第251回 〈道南特産品専門ECサイト「道南地元市場」〉/いいものを知ってもらえるきっかけ作りを

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中川真吾氏

 北海道函館市を中心に、南北海道(道南)のおいしいもの、特産品を販売する「道南地元市場」。運営するロカラの中川真吾社長は、生まれ育った道南への思いを実現するため、会社を設立。生産者一人一人に直接取材し、”作り手”の思いを丁寧に紹介しながら商品を販売している。徐々に出店者を増やし、さらなる成長を目指すネットショップの状況について話を聞いた。

◆思い・特徴

 「ネット販売をやる時間がない」「ショップ運営をやってみたが、利益を生み出せずやめてしまった」という地元の生産者や店舗運営者がたくさんいる現状を受け、「道南地元市場」を設立した中川さん。
 「実家が農家なので、閑散期や繁忙期が極端にある中、いいものを作っても販売まで手が回らない現状を見てきました。それは農家だけでなく、漁師や小さな加工会社、店舗なども同じでした。そこで、なるべく手間とコストを抑えて道南のいいものを知ってもらうきっかけを作れないかと、このサービスを始めました」
 自社ショップとともに、楽天、ヤフー、アマゾンでも販売を行い、ECサイト運営に関わる業務を代行。さらに、出店した生産者とコミュニケーションをとりながらギフト商品の開発なども行っている。
 「”売り出していきたいもの”と”お客さまが求めるもの”は、必ずしも一致しません。作り手の人たちと話し合いながら、一緒に商品セレクトを進めています。ギフトやセット商品を一緒に考案することもあります」


◆サイト作り

 サイト作りで力を入れているのは商品ページ。作り手を訪問して取材し、人物や商品のストーリーを紹介している。
 「直接お会いして話をしていると、『あ、今ここのセリフに力が入っているな』など、思い入れの強弱、熱量の違いなどを感じます。なるべくその思いをページに反映するよう心掛けています。どのようにして商品が生まれたのか、どんな人がどんな思いで作っているのかをできるだけリアルに伝えるという点は、当社の強みだと思います。お客さまからは、『顔や表情が見られて、商品を購入できるのがいいね』『産地直送だからうれしい』といった声をいただいています」


◆売れ行き・今後

 出店者、商品数の増加とともに、売り上げも増加。現在は北海道から北海道外に送る顧客の割合が比較的高いが、今後は北海道以外の人への認知度も上げていきたいという。
 「地元の新聞で紹介された際、ネットショップへの来店数は増えましたが、購入率は変わりませんでした。しかし、作り手の方からの連絡が増え、出店していただけるという結果につながりました。今後は認知度アップ、購入率アップへの取り組みもしていかなければと思います。地域の優れた逸品、掘り出し切れていない商品はまだまだあります。商品を通して道南の魅力を発信し、実際にこの地に来ていただける人を増やしていけたらと思います」


〈運営会社概要〉
【運営】株式会社ロカラ
【開設時期】2016年12月
【スタッフ数】3人
【ショップ形態】自社ショップ、楽天市場、ヤフーショッピング、アマゾン
【導入システム】─(非公表)
【配送委託先】ヤマト運輸、日本郵便
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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