【ＲＯＱＵＥ　大石修平社長】<ＳＯＹ逃すもＥＣは好調に推移>従業員満足度の向上に注力（2024年5月9日号）

　ＲＯＱＵＥ（ロキ、本社兵庫県）では、自社ＥＣサイトやＥＣモールで、軟骨ピアス、へそピアスといったボディーピアスを販売している。２０年～２２年は、３年連続で楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー（ＳＯＹ）のジャンル賞を受賞。２３年は惜しくも受賞を逃してしまったものの、自社ＥＣサイトを中心に、ＥＣ売り上げは順調に拡大している。ボディーピアスという、単価の安い商材を主軸に展開しているものの、２３年９月期のＥＣ売上高は約５億円となっている。配送スピードや商品づくりなどにおいて、顧客満足度の向上に取り組んでおり、近年は、従業員満足度の向上にも注力しているという。低単価商材を、きめ細かいサービスで販売している点が、同社の強みとなっているようだ。実店舗も含め好調を維持している同社の戦略について、大石修平社長に話を聞いた。

■広告に強弱を

　─自社ＥＣサイトをはじめとした各ＥＣモールの動向について教えてください。
　２３年９月期のＥＣ売上高は、約５億円でした。自社ＥＣサイトとアマゾンの売り上げが好調でしたが、楽天市場とヤフーショッピングは売り上げを落としてしまいました。
　楽天市場は、前期比で約１０％の減収でした。これまでは楽天市場が好調で、ＳＯＹのジャンル賞も受賞できていましたが、今回は受賞を逃す結果となってしまいました。
　これまで楽天市場には、かなり広告費をかけてきましたが、前期からは広告の出稿に強弱をつけるようにしました。スーパーセールなどのイベント時には、これまでと同様かそれ以上の広告を出すようにしていますが、通常時はかなり抑えるようにしています。
　結果として楽天市場の売り上げは、前期比１０％減となってしまいましたが、利益は前期を上回ることができました。
　当社のこれまでのやり方だと、売り上げは伸びるが、利益がほとんど出ていないような状況でした。特に当社は、ボディーピアスという単価の低い商材を取り扱っており、薄利多売な商売です。仕事の効率を考え、利益重視の運営に切り替えていっています。
　─低単価の商品を売る中で、意識していることはありますか。
　ＥＣで５億円というと、大した売り上げとは思われないかもしれません。しかし、

（続きは、「日本ネット経済新聞」５月９日号で）