【インタビュー】〈PB商品開発が成長の要〉eSPORTS 富田義智社長/毎年20%超の売上増を実現

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富田義智社長

スポーツ用品やアウトドア用品のECを展開しているeSPORTS(イースポーツ、本社岐阜県岐阜市)の業績が好調に推移している。14年12月期の売上高は34億5000万円だった。15年12月期の売上高は43億円に達する見込みだ。同社は13年5月にITコンサルティングを行うフューチャーアーキテクトの傘下に入った。富田義智社長に現状や抱負を聞いた。

一事業部から独立

 ─フューチャーアーキテクトの傘下に入った経緯を教えて下さい。
 当社は元々、岐阜に本社を置く、スポーツ用品販売の「ヒマラヤ」の一事業部として、ネット通販事業をスタートさせました。事業が軌道に乗ってきたところで、ベンチャーキャピタルに出資してもらい、独立したのです。ベンチャーキャピタルとの契約が満了したことから、フューチャーアーキテクト(以下FA)の傘下に入ることにしました。契約満了の際に、契約を継続する方法もあり、悩んでいたのですが、その際にいいタイミングでFAから声をかけていただいたという形です。
 先方としては、市場として成長しているeコマース分野をグループ内に取り込みたいという狙いがあったようです。裏方としてシステムが関わるウエイトが高いという意味でも、eコマース業界に高い関心を寄せていたようです。
 FAグループには健康・医療系の企業もあります。「親会社と子会社」「子会社と子会社」というように、グループ間でのシナジーを高めていくという意味でも、当社に興味を持っていただけたのではないかと感じています。
 ─eSPORTSにとっての傘下入りのメリットは。
 14年12月期業績として絶大な結果を産み出したのは、物流の改善によるコスト削減効果でした。従来、物流については支援会社にアウトソーシングしていましたが、傘下入り後に物流の仕組みを再アレンジしようということになりました。
 FAが佐川急便とシステム連携をしていることもあり、14年2月に当社の物流に関する業務を佐川急便にすべて切り替えました。物流経費が改善され、出荷までのスピードもアップしました。切り替えたタイミングが増税前で配送料値上げが騒がれていた時期でした。この時に物流体制をうまく再構築することができたので、増税などによる販管費への影響を最小限に抑えられました。
 またFAの傘下入りから、業務のスピード感が増したという印象もあります。ベンチャーキャピタルの資本を受けていた時代と比べると、会社としての機動力が上がったように感じています。
 今後は、システムの部分でのメリットが大きくなると予測しています。すでに、社内のオペレーションの仕組みについて、FAのノウハウを使って作り直している最中の案件が一つあります。まだ開発段階と言うこともあり、具体的な内容についてはお話しできません。
 ─直近の業績についてお聞かせください。
 14年12月期の売上高は34億5000万円でした。13年12月期が変則決算だったため、前年比は算出できません。ただ、当社の売上高は傘下入り前も毎年比20~23%増で推移していましたが、14年12月期の印象としては30%以上の成長だったと感じています。
 14年12月期の業績が好調だった要因は、物流の改善と、トレーニング機器「ワンダーコア」の大ヒットにあります。14年4月頃に「ワンダーコア」の取り扱いを開始したのですが、6月の楽天のスーパーセールなどで爆発的に売れました。
 またPB商品の販売も堅調に推移しています。毎年PB商品が増収をけん引するのですが、前期はそこにワンダーコアのヒットが乗っかったという形です。

(続きは日本ネット経済新聞 5月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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