冷凍宅配食サービス「nоsh(ナッシュ)」を展開するナッシュ(本社大阪府、田中智也代表)は、今後もプロモーションを強化しつつ、新たに冷凍庫の販売やシーズナルイベントでの訴求にも注力していく方針だ。マーケティング本部マーケティング部の黒木大地部長に、現在の「nоsh」の状況や今後の施策の内容などについて聞いた。
─現在の「nоsh」の状況は。
会社として予算を高めに設定しているため、予算を達成するのは厳しい状況だが、売り上げ面で見ると好調だ。順調に新規のお客さまを獲得し、既存のお客さまにはリピート購入していただいている。コロナ禍の在宅時間増加の影響で、当社を含め、この業界は急成長した。それからコロナ禍が収束し、リモートワークなどが解除されるようになっても、会社として堅実に成長することができている。
─新規顧客獲得の方法は。
現在、さまざまなプロモーションを展開している。テレビCM、リスティング広告、ユーチューバーとのタイアップを実施しており、純粋にお客さまとの接点が広がっている。
その中でもユーチューバーとのタイアップは、新規のお客さまの獲得につながっている。コアターゲットは30~40代の単身者で、そのような人たちにはユーチューバーとのタイアップが最適だ。特にゲーム実況者との相性が良い。
─既存顧客が継続して購入してくれている要因は。
CRM施策などを実施しているが、やはり「商品力」が決め手で、商品を気に入って購入してくれているお客さまが多いと考えている。
当社は24年、商品企画の方針を刷新した。商品数を常時100種類以上、商品の内容量は230グラム以上となるように変更した。お客さまからさまざまなご意見をいただき、その声を商品開発に反映している。単純に商品のクオリティーが高くなっている。
─具体的に刷新した商品について伺いたい。
本当に多くの商品を刷新している。内容量を増やすと、栄養素も上がってしまう。だが、当社では糖質・塩分の基準値を設けている。内容量を増やしても栄養価が基準値を超えないように、うまく調整しながら、お客さまが求める商品へと刷新している。
─CRM施策について詳しく伺いたい。
当社としては、全てお客さまの声が起点になっている。継続してくださるお客さま、途中で解約してしまうお客さま、さまざまなお客さまの声に耳を傾けている。
解約してしまうお客さまには、解約申し込み時に、サービスの使い勝手や課題をしっかりとヒアリングしている。一度解約したお客さまが再度「nоsh」で商品を購入していただいたときには、割り引きしたりしている。
─今後注力していくことは何か。
(続きは、「日本ネット経済新聞」3月6日号で)
【ナッシュ マーケティング本部 マーケティング部 黒木大地部長】 <業界注目企業の次なる一手は?> 冷凍庫販売や季節訴求を検討(2025年3月6日号)
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