ヤマダ電機の子会社でボランタリーチェーンを展開するコスモス・ベリーズ(本社愛知県、三浦一光会長、(電)0570―02―1122)は、EC企業に対し、在庫を持たずに家電を仕入れることができる仕組みを提供している。さらに、ECで家電を購入したユーザーに対し、手厚い修理やアフターフォローの仕組みを導入することで、ECへの支援を積極化させている。
同社は、月1万円の会費で在庫を持たずに家電製品を安定的に仕入れができる事業を展開。仕入れが可能な商品は、国内メーカーや海外メーカーの家電全般。仕入れの量に関係なく、均一価格で仕入れることができる。ヤマダ電機の店舗をショールームとして活用でき、顧客との商談に利用できる。ヤマダ電機の店舗「テックランド」から直接仕入れる「直取り」を利用すれば、急な仕入れにも対応できるため顧客満足度の向上につながるという。大型家電品の場合は、配送から据え付け工事まで対応できるサービスも提供している。
EC企業が家電を販売した後の修理サービスにも乗り出している。家電修理業者で構成する日本家庭電化製品修理業協会(J―HARB、事務局東京都)と連携。EC事業者などが販売した後に、家電の修理を依頼できる家電修理ネットワーク専用アプリ「なおすけ」を提供する。
J―HARBの修理サービスアプリに顧客が登録することで修理業者とマッチングさせ、全国の全てのメーカーの家電品の修理を行うシステムだ。
利用者は購入した家電の情報を登録。保証書やレシートは画像で簡単に登録できる。アプリから依頼すると、近隣の登録修理業者につながる仕組みだ。日中であれば、90分以内に修理業者から連絡が届く。修理業者と直接、故障内容や修理について相談でき、見積もりも得られる。
ECで家電を販売する企業や、今後、家電の販売を検討しているEC事業者などに普及させることで、販売後の顧客満足度向上につなげていく。
【特集 イチ押し支援サービス】 〈■家電仕入れ支援〉コスモス・ベリーズ/在庫持たず家電仕入れ実現/購入後のフォロー体制充実化
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。