ニトリは6月17日、ネット通販の物流業務を効率化するため、車両の手配や配送ルートの作成を自動化するシステムを導入した。配送先の住所やトラックの積載量などに基づき、受注時点で最も効率的な配送計画を組む。配送効率を最大化することで配達時間指定の受注件数を増やし、ECサイトの利便性を高めるのが狙い。物流を効率化してコスト低減も図る。
物流の基盤システムとして導入したのは、伊藤忠テクノソリューションズが提供しているクラウド型サービス「MobileAssetManagementService(モバイル・アセット・マネジメント・サービス、以下MAMS)」。
ECサイトで受注すると、車両の確定と配送ルートの策定を瞬時に自動で行う。注文条件が変わった場合にはリアルタイムでルートを変更する。
出荷後の追跡や業務完了通知機能も実装しており、担当者はパソコンやスマートフォンの画面で配送状況を確認することが可能だ。
「MAMS」を導入したことで、配達時間指定の対応件数が従来よりも増える見通し。従来、1日当たりの配達時間指定の件数は地域ごとに上限数を定めていた。
ただ、「トラックの荷台に余裕があったり、配送時間が余ったりする場合があった」(広報部)ことから、「MAMS」で配送計画を最適化し、1日当たりの配送時間指定の件数を増やすことでECサイトの利便性を高める。
(続きは日本ネット経済新聞 6月25日号で)
ニトリ/配送効率を最大化/ECの物流システム刷新
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