ファストファッションECの夢展望は3月7日、全国で4カ所目となる店舗を「渋谷PARCO PART―3」に出店する。売れ筋商品を販売するほか、EC専用商品を店舗に取り寄せて試着し、店頭のタブレットで購入できるようにする。14年夏から取り組んでいるオムニチャネル戦略の一環。
新たに出店する店舗は「ショールームストア」と位置付ける。販売チャネルの役割に加え、EC専用商品の試着を希望する消費者の受け皿にする。
店内にタブレット端末を7台と大型のデジタルモニター3台、プロジェクター4台を配置。コーディネートを体験できるアプリ「夢コレ」を店頭のタブレット端末にインストールし、顧客が以前購入した商品と新商品のコーディネートを試せるようにする。
デジタルディスプレーにはECの売り上げランキングの速報やブランドの情報を表示する計画だ。
売れ筋商品以外の在庫を店舗に保管しないため、売り場面積を広く使えるほか、品ぞろえも拡充できるという。販売員は在庫管理の負担が軽くなり、接客に専念できることからサービスの向上にも期待している。
夢展望の店舗は14年7月、大阪・梅田の商業施設に出店したことを皮切りに、9月には東京・池袋の「池袋PARCO」、12月には千葉県船橋市の「船橋ららぽーと」に出店した。
夢展望/渋谷パルコに出店/店頭で試着しネット注文も
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