〈アカマイ・テクノロジーズ〉 不正アクセスに対処/サイト表示速度改善も保証

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 コンテンツ配信事業やセキュリティー事業を手掛けるアカマイ・テクノロジーズ(本社東京都、徳永信二社長、(電)03—4520—7518)は、不正アクセスに対処するソリューションを提供している。価格調査や不正ログインを自動で行い、サイトに負担をかける「迷惑ボット」や、APIを狙うサイバー攻撃への対処などサービス内容はさまざま。導入後のサイト表示速度の改善を保証している点も特徴だ。
 「迷惑ボット」を検知・抑止する「Bot Manager(ボットマネージャー)」や、アクセスを集中させてサイト表示を妨害するDDoS攻撃に対処する「Web Application Protector(WAP、ウエブ・アプリケーション・プロテクター)」などを提供。七つのセキュリティーサービスから必要なものを組み合わせて導入できる。
 「ボットマネージャー」は、人工知能でサイト内のユーザー行動を解析し、「迷惑ボット」を検出。アクセスを防ぎたいボットに応じた対策が取れる。日本航空の国際線予約サイトでは導入後、全アクセスの約85%をボットによるアクセスが占めていたことが判明。無駄なアクセスを61%減らすことに成功した。
 アカマイ・テクノロジーによると「ボットをブロックすると、それを検知して対策を立ててくる。ブロックを気付かせないことも大切。価格調査をするボットに対しては、偽の価格を提示し、逆にボットをだますこともできる」(Web&Securityマーケティング本部)と説明する。
 WAPは情報漏えいを招くサイバー攻撃やDDoS攻撃を止めるもので、中規模サイト向け。簡単に扱える仕様にし、月額利用料30万円で提供している。
 「ECサイトはAPIも含めて開発サイクルが速く、常に新しい脆弱(ぜいじゃく)性が生まれる。サイトを止めずにセキュリティーを向上する必要がある。企業規模を問わず相談に乗っていきたい」(同)と話す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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