エニグモ／ウェブメディアを買収／女性読者をＥＣサイトへ誘導

　アパレルの個人輸入代行サイト「ＢＵＹＭＡ（バイマ）」を運営しているエニグモは２月１０日、ウェブメディアを運営しているロケットベンチャー（本社東京都、龍川誠社長）を約６億円で完全子会社化すると発表した。２月１３日をめどに買収する。１０代後半～３０代の女性読者を「バイマ」に誘導し流通額拡大を狙う。ウェブメディアへの広告配信事業も手掛ける。ＥＣ業界では近年、ウェブメディアを使って顧客を獲得する「メディアコマース」が活発化している。エニグモも事業拡大を加速させるためメディアの買収に踏み切った。

月３０００万ＰＶ

　ロケットベンチャーは１３年１２月の創業。現在は１０代後半～３０代の女性をターゲットにした二つのウェブメディアを運営している。
　１４年６月に開設した１０代後半～２０代向けのメディア「４ｍｅｅｅ！（フォーミー）」は、ファッションや美容、グルメ、恋愛、ライフスタイルなどに特化した情報サイト。
　雑誌で活躍する有名モデルやカリスマブロガー、女子大生など約２５０人の女性が記事を執筆している。
　メディアのテーマは「４コマで女子は可愛くなれる」。写真４点と文章がコンパクトにまとまっているためスマートフォンの画面でも読みやすい。
　２月１０日時点で月間ユニークユーザーは２００万人、月間ページビュー（ＰＶ）は３０００万ＰＶを超えているという。
　企業とのタイアップ記事を掲載し、ＥＣサイトへの導線を作ることで収益化にも取り組んでいる。
　１４年１２月には若い主婦や母親をターゲットにしたメディア「４ｙｕｕｕ！（フォーユー）」を開設した。同サイトのＰＶは初月で１５０万を超えている。
　ロケットベンチャーの１４年１１月期の売上高は約７７６万円、当期純損失は２７９１万円だった。

(続きは本紙2月12日号で)