特定の視点を元に商品情報を選別して紹介するキュレーション型のECモールが登場している。出版社のセンディング(本社東京都、川口浩社長)は15年1月、発行するファッション誌「jiggy(ジギー)」と連動したECモールを開設。オールアバウトはこのほど、約900人のガイドの記事コンテンツと連動したECモールを開設する方針を明らかにした。両社ともガイドやモデルなどの専門家の影響力を生かし、ユーザーに利用を促したい考えだ。
ガイドの発信力生かす
オールアバウトは14年12月、ECサイト構築サービス「moremall(モアモール)」を提供するインディール(本社北海道、坪井大輔社長)と資本・業務提携した。
「moremall」は無料でECサイトを構築できるだけでなく、構築したサイトにアップした商品情報が、インディールが運営するECモールに自動的に無料出品されるサービスを売りにしている。オールアバウトはインディールのシステムを活用し、自社で提供しているガイドの記事コンテンツと連動したECモールの開設を目指すという。
「ECモールの具体的なサービス内容は未定」(経営管理部・柏原浩志氏)と話す。ただ、「これまでガイドは商品やサービスの情報を提供するにとどまっていたが、ユーザーからも『どこで買えるのか』といった問い合わせが寄せられていた。インディールのECシステムを活用し、ガイドの情報発信とECを連動させた仕組みを作りたい」(同)と話す。
(続きは本紙1月15日号で)
〈新設ECモール〉キュレーションで差別化/専門家による商品紹介で購買促進
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