スクロール/中国での販売強化/衛生許可、10品目追加へ

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5月30日開催の株主総会後に記者会見に応じたスクロールの堀田守会長<左>と鶴見和久社長(浜松のスクロール本社で)

5月30日開催の株主総会後に記者会見に応じたスクロールの堀田守会長<左>と鶴見和久社長(浜松のスクロール本社で)

 スクロールは6月以降、中国での化粧品販売を強化する。現在2品目を展開しているが、6月中に約10品目の衛生許可を取得する見通し。取扱商品のラインアップが増えることで、化粧品ラインとしてシリーズ展開する計画だ。さらに現地の通販会社との連携を視野に入れるなど、組織として取り組む案件も進めていく。

中国での化粧品販売は昨年5月、販売許可を取得。まず子会社の豆腐の盛田屋(本社福岡県、西田耕三社長)が、主力商品「豆乳ヨーグルトパック玉の輿」を発売した。さらにオールインワンのジェルの合計2品目を販売している。
 具体的には、香港の大型コスメチェーンであるワトソンズやマニングスの店頭で商品を販売するほか、「Tモール」「JDcom」に盛田屋のECサイトを開設している。
 現地での上代価格は約2000円。今年3月末までに「豆乳ヨーグルトパック」を35万個出荷しており、上代ベースで約7億円の規模だった。このことから「まずまずのスタートを切っている」(スクロール・堀田守会長)と言う。
 今年6月には化粧品10品目の衛生許可を追加取得する。化粧品のラインとしてシリーズ化することで、「サイトやさまざまな店舗でも一つのラインとして営業できるので、販売が加速していく」(鶴見知久社長)と自信をのぞかせる。
 このほか、現地のテレショッピング企業と協議したり、ベトナムのリテーラーとの協業計画を進めるなど、グループ会社の化粧品・健康食品をアジアで展開する計画だ。
 ソリューションを手掛けるスクロール360(本社静岡県、山崎正之社長)での事業展開も含め、海外事業について「今年はいろいろな成果が出てくる」(堀田会長)と抱負を述べた。

※写真=5月30日開催の株主総会後に記者会見に応じたスクロールの堀田守会長(左)と鶴見知久社長(浜松のスクロール本社で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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