乳酸菌加工食品「マナヴィー」を主力商材にするアージュセルビス(本社大阪府、本田正治社長)は11月1日、事業形態をネットワークビジネス(NB)から訪問販売に転換した。企業理念「超高齢社会を長寿社会に変えるため」の推進が目的だという。これに合わせて、中期経営計画を更新し「ASCビジョン2035」を策定した。本田社長に業態を転換した経緯や今後の事業展開について聞いた。
─業態転換した背景について聞きたい。
当社の理念である「超高齢社会を長寿社会に変えるため」を推し進めるため業態転換を決めた。仕組みが変わることで適用される法律も変わり、より透明性が高まると期待している。
これまでは、ビジネスをする(新規会員登録)ためには特定負担が必要だった。今後は、特定負担は不要で、当社の用意する研修を受講すれば、費用を負担することなく代理店を展開できる。会社が認定した代理店がビジネスを行うことでお客さまにより安心して製品を購入してもらうことにもつながる。
NBの場合、ビジネス活動する会員が増えないと組織は広がらないという課題がある。しかし、日本は勤労人口が減少するばかりで、増える未来は考えにくい。リクルーティング業務を減らしてお客さまのサポートに注力するべきだと考えている。そもそもお客さまをフォローせずに放置していたケースがあることが判り、疑問が生じた。
アージュセルビスの商品を買って良かったというよりは、この人から買って良かったと思われることが理想だ。代理店もお客さまに喜んでもらっているという気持ちが強くなる。
─これまで消費者トラブルも少なかった。
(続きは、「日本流通産業新聞」11月28日号で)
【アージュセルビス 本田正治社長】/業態転換で地域密着の健康アドバイザーに(2024年11月28日号)
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