〈住宅リフォームが好調〉メッドコミュニケーションズ 佐々木洋寧社長/今期年商55億円へ

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
メッドコミュニケーションズ 佐々木洋寧氏

メッドコミュニケーションズ 佐々木洋寧氏

 住宅リフォームや太陽光発電を全国で販売しているメッドコミュニケーションズ(本社東京都)が売り上げを拡大している。14年10月期はリフォームや蓄電池、水素水生成器の受注が増えたことで売上高は前期比20%増の40億円となる見通し。15年10月期はリフォーム事業を拡大させるほか、新築住宅やサプリメントの販売も開始。既存事業の強化と新規事業の育成を通じ、年商55億円を狙う。今期の事業戦略を佐々木洋寧社長に聞いた。

経常利益5億円

 ─前期(14年10月期)の売上高の見通しをうかがいたい。
 佐々木 14年10月期の売上高は前期比20%増の40億円で着地する見通しだ。商材別の内訳は住宅リフォームが16億円、蓄電池が10億円、水素水生成器が8億円、太陽光発電が5億円、オール電化が1億円だった。経常利益は5億円を見込んでいる。
 ─主な販売方法は。
 佐々木 既存客に対して無料でメンテナンス訪問を実施し、訪問時に住宅に関する困りごとをヒヤリングしてリフォームや蓄電池などを提案している。顧客の中には、住宅リフォームを行いたくても依頼先が分からないという場合が少なくない。そういった消費者の潜在需要を開拓している。
 自社の顧客だけでなく、工務店など提携企業の顧客にも同様の方法でリフォームや蓄電池などを販売している。提携企業は現在約15社。自社と提携先の顧客を合計すると数万件に上る。メンテナンス訪問は原則、全ての顧客に年1回の頻度で実施している。
 全国の工務店の中には、さまざまな理由から顧客へのメンテナンスを十分に実施できていない企業がある。そういった企業のメンテナンスを当社が無料で請け負い、リフォームなどの契約が決まれば売り上げの一部を提携企業に支払う。工務店と顧客、当社の3者にメリットがある仕組みだ。
 当社がかつて実施していたテレアポはごく一部を除き終了した。ドアツードア訪販も実施していない。
 ─セミナーを開催して見込み客を開拓することもあると聞いた。
 佐々木 新規顧客を獲得する方法として、蓄電池や水素水生成器のセミナーを開催している。例えば、水素水の健康効果に関するセミナーを開催し、参加者が希望すれば水素水生成器について詳しく説明し、販売も行う。蓄電池なら節電などをテーマにセミナーを開催している。
 セミナーは通期で約60回開催した。会場は消費生活センターの会議室などを借りることが多い。ポスティングなどでチラシを5万枚配布すると平均約25組が来場し、商品を購入するのは全体の約半数だ。
 ─売上高は前期比20%増と好調だった。要因をどのように分析しているか。
 佐々木 リフォーム事業は工務店との提携販売を強化したことで売り上げが計画通りに増えた。また、健康志向の高まりを受けて水素水生成器の売り上げが伸びたことも増収の一因だ。
 蓄電池の販売も好調だった。平均単価が400万円近いにもかかわらず、国の補助金が交付された今年4月から6月は月間70台前後が売れた。補助金が終了した後も月20台前後で売れている。

(続きは本紙11月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ